創立者松前重義欧州留学帰国90年記念企画展「東海大学、教育の原点―松前重義欧州留学の軌跡」開催のお知らせ

本日より創立者松前重義欧州留学帰国90年記念企画展「東海大学、教育の原点―松前重義欧州留学の軌跡」を開催いたしました。

逓信省の技官であった松前重義は、無装荷ケーブル通信方式の実用化に向けた実験に取り組んでいる最中の1933年、電話事業研究の目的で1年間のドイツ留学を命じられました。無装荷ケーブルの実用化のめどが付き次第、教育事業に転身するつもりでいた松前は一旦は断りましたが、直属の上司であった梶井剛の特別な配慮でデンマークの視察が認められたため、翻意して留学することになります。
松前がデンマークに興味を持ったのは、内村鑑三の聖書研究会で、プロシアとの戦争に敗れ、疲弊した国を教育によって再興させた近代デンマークの歩みを学んだことからです。その精神的支柱となったN.F.S.グルントヴィ(1783~1872)が提唱する国民高等学校について知り、そこに教育の理想の姿を見いだしたのです。
留学中の1カ月余りをデンマーク各地の国民高等学校や酪農学校の視察に費やした松前は、「私にとってかつてこれほど、心に充足感を覚えた旅はなかった」(『わが昭和史』)と述懐しています。この体験が後に、国民高等学校の教育を範とした私塾、望星学塾――東海大学の母胎の設立につながるのです。
今回の企画展では、松前の留学の足取りを改めて追い、松前自身が現地で撮影した貴重な写真・映像資料の一部を紹介して、東海大学の教育の原点に想いをはせます。

東海大学、教育の原点―松前重義欧州留学の軌跡(前編)

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